なんでお金が貯まらないの? 『サラリーマンのためのお金サバイバル術』感想
『サラリーマンのためのお金サバイバル術ー家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く』岡本吏郎
どんな人でもお金を貯められる方法があります。
収入よりも少ない支出で生活すればいい
これだけです。
ただ、言うは易し行うは難し。わかっていてもなかなか出来ない人が多いのが世の中の現実です。
その理由は①収入自体が少ないから、という人もいれば、②普通に生活していたらいつの間にかお金がなくなっているから、という人もいることでしょう。
本書では、人並み、という誰もが可もなく不可もないものとして目指す生活は実は大変贅沢であり、みんな実は高望みしすぎなんだよ、ということが述べられています。
人並み、ふつう、って怖い言葉です。
少なくとも親世代(60近く)の思う普通、と今の30〜40代の考える普通と、20代の普通の価値観は全然違うと思います。
お金だけじゃなくて、結婚や子ども、働き方なんかに関しても考えは全然違いますよね。
支出や消費に関するメジャーな価値観は、
・社会人になったらとりあえず保険には入っておかなきゃ!
・家賃は手取りの3割までなら平気。
・家賃はお金を捨てているようなものだから、マイホームを買う。
などなど、色々ありますが、本書はその思い込みを打ち破ってくれます。
今の日本で資本主義経済がどのように働いているのか、ざっくりわかる新書です。
消費に対して意識的でないと、知らないうちに資本主義の奴隷に近い状態に自分をおくことになる
資本主義は誰にお金を使わせるかのゲーム。みんな知らないうちに、ババを引いているのだ。